糸の根本をグリップした状態で織られるパイルの糸は、
洗濯し乾燥する毎に、少しずつよじれが強まりかたくなって
いきます。
相対的に、撚りの強い糸を使用したタオル地はこのスピードが
速く、撚りの遅い糸を使用したタオル地はこのスピードが遅く
なりますので、パイル糸に撚りの強い糸を使用したタオル生は
硬くなりやすく、撚りの甘い糸を使用したタオル生は硬く
なりにくいと言われ、また、綿糸や生地を晒した
(精練漂白した)時点で、綿糸に含まれている油脂分と蝋質が
程よく残されているかどうかによって、生地が硬くなる
スピードが左右されると言われていますが、スピードは
違えど、一般的なタオル生地は、洗濯し乾燥する毎に、
パイル糸のよじれが少しずつ強まりかたくなっていきます。
これを遅らせ軽減するために、様々な試行錯誤がされていますが、洗濯し乾燥する都度、次の点に配慮されると、購入された
タオルが本来持っている風合いを持続させ楽しんでいただけます。
ループとループがからまりよじれた状態で洗濯すすぎが
されないため、パイル抜け・毛羽落ちを軽減する効果も
あります。
脱水後のタオルを拡げ乾燥する前に、タオルを逆さから≒
パイルが輪(ループ)になっている方向からタオルの端を
持って、パタパタと振って、パイルをほぐして干すと、
ループがよじれるのを軽減する効果があります。
節水型の洗濯機が普及していますので、ゆったりリラックスさせて洗濯とすすぎをすることに、
多少なりとも違和感を感じるお客様も多いと思いますが、数回に1回ぐらいの頻度で試されても、
効果があるとされていますので、タオルを長持ちさせる秘訣を聞かれた際には、是非お伝えください。